Function.prototype.apply()
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apply() メソッドは、 this 値を指定して関��を呼び出し、 arguments は配列 (または配列風オブジェクト) として提供します。
試してみましょう
const numbers = [5, 6, 2, 3, 7];
const max = Math.max.apply(null, numbers);
console.log(max);
// 期待される出力: 7
const min = Math.min.apply(null, numbers);
console.log(min);
// 期待される出力: 2
構文
apply(thisArg)
apply(thisArg, argsArray)
引数
返値
指定した this と引数で関数を呼び出した結果が返ります。
解説
メモ:
この関数はほぼ call() と同等ですが、 call() では関数の引数がリストとして個別に渡されるのに対し、 apply() では 1 つのオブジェクト、通常は配列にまとめられます。例えば、 func.call(this, "eat", "bananas") と func.apply(this, ["eat", "bananas"]) のようになります。
通常、関数を呼び出す場合、関数内の this 値は、関数がアクセスされたオブジェクトです。 apply() を使用すると、既存の関数を呼び出す際に、最初のオブジェクトにプロパティとして関数を関連付けることなく、任意の値を this として割り当てることができます。これにより、あるオブジェクトのメソッドを汎用ユーティリティ関数として使用することができます。
また、配列風オブジェクトであれば、どのようなものでも第 2 引数として使用することができます。実際には、 length プロパティを持ち、 (0..length - 1) の範囲の整数(「インデックス」)のプロパティを持つ必要があるということです。例えば、 NodeList や、 { 'length': 2, '0': 'eat', '1': 'bananas' } のようなカスタムオブジェクトを使用することができます。また、例えば、 arguments を使用することもできます。
function wrapper() {
return anotherFn.apply(null, arguments);
}
残余引数や引数のスプレッド構文を用いると、これは次のように書き直すことができます。
function wrapper(...args) {
return anotherFn(...args);
}
一般的に、 fn.apply(null, args) は、引数スプレッド構文を使用した fn(...args) と同等ですが、 args は、前者の場合、 apply() による配列風オブジェクトであることが期待され、後者の場合、スプレッド構文による反復可能オブジェクトであることが期待されます。
警告:
コンストラクターを連結する(例えば、継承を実装する)ために apply() を使用しないでください。これは、コンストラクター関数を単なる関数として呼び出すことになり、つまり new.target が undefined となり、クラスがエラーを発生します。これは、 new なしで呼び出されるためです。代わりに Reflect.construct() または extends を使用してください。
例
apply() で配列を別の配列に追加する
Array.prototype.push() を使用すると、要素を配列に追加できます。そして、push() は可変長引数に対応しているので、複数の要素を一度に追加することもできます。しかし、配列を push() に渡すと、実際にはその配列が単一の要素として追加され、個��の要素が追加されるのではなく、配列の末尾に配列が追加されることになります。一方、 Array.prototype.concat() は、この場合、期待通りの動作をしますが、既存の配列に追加するのではなく、新しい配列を作成して返します。
この場合、apply を使用して、配列を暗黙的に一連の引数として「展開」することができます。
const array = ["a", "b"];
const elements = [0, 1, 2];
array.push.apply(array, elements);
console.info(array); // ["a", "b", 0, 1, 2]
同じ効果は、スプレッド構文でも得られます。
const array = ["a", "b"];
const elements = [0, 1, 2];
array.push(...elements);
console.info(array); // ["a", "b", 0, 1, 2]
apply() を組み込み関数と共に利用する
apply()` を賢く使用することで、おそらくは手動で集合をループ処理(またはスプレッド構文を使用)しなければならないような場合でも、組み込み関数を使用してタスクを処理することができます。
下記の例では、配列の最大値・最小値を求めるために Math.max() および Math.min() を使っています。
// 最小値・最大値を求めたい配列
const numbers = [5, 6, 2, 3, 7];
// Math.min/Math.max と apply を使う
let max = Math.max.apply(null, numbers);
// これは右と同じ Math.max(numbers[0], …)
// または Math.max(5, 6, …)
let min = Math.min.apply(null, numbers);
// 対して、ループ文を使うとこうなる
max = -Infinity;
min = Infinity;
for (const n of numbers) {
if (n > max) {
max = n;
}
if (n < min) {
min = n;
}
}
しかし注意してください。この方法で apply() (またはスプレッド構文)を使用する場合、 JavaScript エンジンの引数の長さ上限を超えてしまう危険があります。
多すぎる引数(おおよそ数万個以上だと思って下さい)を与えた結果は、その上限が特に決まっていないため、エンジンによって (JavaScriptCore ライブラリーでは引数の上限は 65536 であるとハードコーディングされています)異なります。ほとんどのエンジンでは例外が発生しますが、他にも、適用された関数に実際に渡される引数の数値を任意に制限するなど、特定の動作を妨げる仕様はありません。後者について詳しく解説しますと、そのエンジンの引数の上限が 4 つの場合 (実際の上限値は当然もっと上です)、上の例では、完全な配列でなく 5, 6, 2, 3 が apply へ渡されたかのような動作をします。
もし実装しているコードで利用する配列の変数の数が数万を超えそうなときは、以下に示すように一度に apply に渡す配列を分割して利用する方法を併用すべきでしょう。
function minOfArray(arr) {
let min = Infinity;
const QUANTUM = 32768;
for (let i = 0; i < arr.length; i += QUANTUM) {
const subMin = Math.min.apply(
null,
arr.slice(i, Math.min(i + QUANTUM, arr.length)),
);
min = Math.min(subMin, min);
}
return min;
}
const min = minOfArray([5, 6, 2, 3, 7]);
仕様書
| Specification |
|---|
| ECMAScript® 2026 Language Specification # sec-function.prototype.apply |